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中古艇価格について(長文)

2014.05.03ハーバーマスター日記
再生中のFW23

再生中のFW23

F60セティング中

F60セティング中

整備中のF60

整備中のF60

コンソール部

コンソール部

私が弊社HPに『中古艇購入のワンポイントアドバイス』を掲載し早いもので8年が過ぎました。

最近では某検索サイトで露骨なまでに文章をパクられ、嬉しいやら悲しいやら…

そしてこの間も中古艇人気はウナギ登り、多種多様な船が様々なチャンネルで売られるようになり活況を呈しております。

しかし、依然初心者にとって不透明で難解な部分があるのも事実です。

さて、本日はおさらいの意味を含め『中古艇価格』の検証をしたいと思います。

では弊社の在庫艇を例に解説します。

 

ヤマハFW23ー85CV(H6年製造)仕入

運送費                       

85CV 貿易業者に現状売却           

F60CETX(H17年製造)仕入 

艇体補修・ガンネル交換・バフ掛け           

船底塗装 一旦剥離作業後下上塗              

船外機消耗品交換・脱着作業              

バッテリー95A交換               

試運転燃料代・上下架料             

■弊社原価計 (艇体+船外機+部品+工賃)       

■弊社販売利益                  

■弊社小売価格 ¥970000(消費税込)                  

*船舶検査費用及び進水諸経費は別途となります。

 

当然ながら中古艇は個体差もありますが、一般的には年式が古くなればなるほど劣化が進み、再生費は加速度的に跳ね上がります。

上記船外機艇においても一定の完成度を求めれば小売価格は仕入価格のほぼ2倍、元々高額なディーゼル艇ともなれば再生部品&工賃が数百万単位になることも決して珍しくありません。

ただマリン業者も多種多様、現物確認を全く行なうこともなくスマホ画像と巧みな話術で売りさばく業者、はたまたバフ掛けと船底塗装しかしない(出来ない)業者etc…くれぐれも試乗と整備履歴の確認はお忘れなく!

また逆説的に4~5年落ちまでの高年式中古艇であれば比較的個体差も少なく従って再生費もかさまないのでこれが安価に入手出来ればお買い得です。

ということで、現状渡し物件は購入後の整備再生費までを予算編入し交渉する必要があります。

PS:当初、仕入価格・再生経費・利益項目ごとの数字まで列挙し解説しようとも思いましたがあまりに生々しいので止めました。