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修理見積
2010.08.15ハーバーマスター日記
画像はヤマハ2ストローク90馬力のシリンダーヘッドです。
進水から12年経過、ついに走行中オーバーヒートしてしまいました。
修理のセオリー通りインペラー→サーモスタット→シリンダーヘッドと点検しましたが…
ご覧のように、ヘッド回りはおびただしい塩の結晶と電触、3番のシリンダーにはオーバーヒートが原因の浅い傷も見られます。
さあ、応急的に修理するとしても約15万の費用が発生します…
最近、船外機の品質も向上しているとはいえ10年を越えてくると加速度的に修理ヶ所が増えてきます。
そして、ここで修理を断行し今後何年かまともに動いてあたりまえ…もし次の年に高額な修理ヶ所でも出ようものなら、何故去年このエンジンを諦めろと強くアドバイスしてくれなかったのかとお叱りを受けるのです。
しかし、同馬力の新品船外機を換装しようとすれば100万前後の出費を覚悟しなければなりません…
オーナーさんが高齢者の場合、これからのボート人生とエンジンの耐久年数をよく問われます…
…なんか正直にというか言い方を間違えると非常にまずい雰囲気になるので緊張します。
商売と言ってしまえばそれまでですが、本音と建前が交差する瞬間です。