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マリンエンジン

2025.11.08ハーバーマスター日記
換装された船外機群

換装された船外機群

レアな存在の2スト船外機

レアな存在の2スト船外機

2002年製造のF150

2002年製造のF150

2005年製造のF90

2005年製造のF90

昨今の物価高はマリンエンジンにも波及、値上げに次ぐ値上げで売る側も買う側も大変な時代。
さて、マリンディーラーが中古艇を再販する場合、一定のクオリティーは担保しなければならず、
個人売買のように何の保証もない現状渡しとはいかない。
特に船外機の耐用年数は、ディーゼルと比較した場合短く新品換装後販売するケースが多い。
やはり中古艇再生においての肝はエンジン、しかしこの老朽化の見極めが難しい。
そこでエンジンの劣化度を計る上で最も重要視されるのが使用時間。
私がまだ若かりし昭和の時代、巷で言われていたのがガソリン乗用車100000km、2スト船外機1000h。
時は平成、船外機は4スト化が進み2000h。
また、トヨタのランクル、ハイラックス等から転用の軽量スリーブレスプレジャーディーゼルが5000h。
次に、トラックやバスから転用のスリーブ付きディーゼルが10000h。
そして、業務用、特に漁船に搭載されるトルク重視の舶用ディーゼルが20000h。
上記はあくまで、定期的なメンテナンスを実施している条件でのざっくりした安心基準。
この目安を超えての使用も勿論可能だが、ここから先はオーバーホール必至、部品代&工賃等経費は激増。
まあ、使用時間の他に経過年数、使用方法、修理履歴、保管形態等の要素が絡み合い余命予測は極めて難しい。
程度はともあれ、中古エンジンの整備記録は未確認、未試乗での購入はジョーカーを引く確率が極めて高い。
以上、「安物がいの銭失い」にならぬよう中古艇選びの参考にして頂ければ幸いです。