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船の寿命(第二話)

2025.01.19ハーバーマスター日記
岡山県最大のボートパーク

岡山県最大のボートパーク

前回、中古艇の寿命というタイトルで解説したが、その中でも今回は
昭和から平成一桁(30年から50年経過)の低年式プレジャーボートについての考察。
まず、歴史を振り返れば国内におけるプレジャーボート生産のピークは1988~1998年。
当時の購買層の中心であった40~60代は現在70~90代となっているわけだが、
現在においても団塊の世代の所有率が最多なのだ。
人生100年時代といわれるが、さすがに団塊から上の世代では体力面で手放す方も多くなった。
しかし、この世代の所有艇は古い物が多く、我々ディラーでの再販可能の個体は極限られる。
一部は韓国を始め東南アジア諸国に輸出、また個人売買応援サイトに出品されたりもしているが、
そこでも売れない場合は最終有料で解体処分となる。
現在、国内の空き家数は900万戸といわれ、その中には0円物件もあるようだが、
ボート業界もこの状況を追随しているように思われる。