ブログ

『アサリ』

2022.02.04ハーバーマスター日記
幻になりつつある天然アサリ

幻になりつつある天然アサリ

毎年2000人が潮干狩りに訪れた黒島

毎年2000人が潮干狩りに訪れた黒島

こんな小さな干潟にもゴロゴロいた

こんな小さな干潟にもゴロゴロいた

節分、立春を迎えた今週、熊本県での偽装アサリが大きなニュースになった。
輸入した中国産アサリを熊本の干潟に撒き、一週間ほど活かし再び回収出荷。
この「畜養」というシステムは昔からあったが、今回は産地の表示方法が問題視された。
その昔(40~50年前)牛窓も県下有数の天然アサリの産地だった。
それこそ春の大潮、前島や黒島に渡れば天然アサリがバケツに何杯も掘れたものだ。
しかし、平成に入り分量の単位がバケツから丼、お椀、になり現在では何粒と数えられる始末。
一時、大分の畜養アサリ(当時は北朝鮮産)を撒いてはみたが水質が合わず居付くことは無かった。
熊本に限らず、日本一の捕獲量を誇る三河湾でさえピークの1/20に激減。
何が原因でここまで減少したかは定かでないが、正に国内産は絶滅危惧種となったアサリ。
まあ、衛生面さえクリアすれば、東シナ海の左か右かの違いで味は大差ないと思うのだが…
何かアサリの話をしていたら急に食べたくなった…よし、次の大潮は久しぶりに潮干狩?