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『廃船』

2021.07.17ハーバーマスター日記
『廃船』
『廃船』
『廃船』
『廃船』
町内のとある港、不法係留の成れの果て…
県内15ヵ所のボートパーク(県営簡易係留場所)が設置され20年以上経つが、不法係留が一掃されたわけではない。
利用者目線でなくお役所のご都合主義の施設ゆえ、利用料は民間施設と比較しても断然安価だが今でも半数の施設に空きがある。
因みに牛窓には3セクのヨットハーバーと二つの民間マリーナはあるがボートパークは無い。
数年前、港湾の沈船及びその予備軍に海上保安本部による不法投棄の注意ステッカーの貼り付けがあったが今は見らない。
これは廃船の定義が曖昧で完全沈没船以外に貼ると法的に問題が生じるので中止されたらしい。
解かり易く言うと、船検が30年前に切れていようが、牡蠣やワカメがてんこ盛りになっていようが、
デッキに草が生い茂っていようが、浮いてさえいれば将来整備して使用する意思があると言われるとセーフとのこと。
近年では船検番号を剥がし所有者を特定出来ないようにして投棄する悪質な事例も見られる。
また、昭和に生産された船が耐用年数を迎えたこともあり行政や個人からの廃船依頼は増加傾向にある。
例えば小型船(20Fクラス)の処分費用は自走可能であれば10万で済んだものが半沈状態なら20万、
ましてや完沈、しかも海底の泥に埋まっていたなら作業の難易度により30万、40万と跳ね上がる。
所有者は廃船に至るまで色々な事情があったにせよ、摘発される前に責任ある行動を取らなければならない。
※処分方法は「FRPリサイクル」で検索