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『台風報道の考察』

2020.09.09ハーバーマスター日記
台風通過で海水温は?

台風通過で海水温は?

台風10号は8日未明温帯低気圧に変わった。
さて、今回の10号ぐらい発生時点からざわついた台風はなかった。
「最大瞬間風速80m」
「100年に一度の風雨」
「伊勢湾台風級の歴史的勢力」
「不要不急の外出は控え命を守る行動」
次々と際どいワードが飛び交い未曽有の台風襲来に恐怖を覚えた人も多かったと思う。
しかし、結果的には最大瞬間風速は60mにも届かず危惧された程の被害は見られなかった。
あるコメンテーターはこの状況を鑑み「史上最大の過大評価台風」と揶揄した。
通過後、気象庁は勢力低下の原因を直前に通過した9号の海水攪拌による水温低下と発表したが、それこそAIで予測出来なかったのだろうか?
ただ、台風の進路予想は今までにないくらい正確だった。
また、夏場は台風から遠く離れた場所で発生するゲリラ豪雨にも注意が必要。
これに関しても毎年のように「50年に一度の○○」「100年に一度の○○」等の表現が多用されているが、
次は「200年に一度」「300年に一度」とエスカレートすればする程報道に慣れてしまい逆効果だと思う。
特に今回は九州接近前に勢力が低下した為、ばつが悪かったのか大阪の台風(2018年)や千葉の台風(2019年)等過去の映像が多用され、いったいどの映像が10号か解り辛かった。
今後も温暖化による大型台風の発生率は上がるであろうが、視聴率稼ぎの、怖いぞ逃げろと捲し立てるだけの報道は如何なものかと思う。