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中古艇購入のワンポイントアドバイス

中古艇購入をご検討の方へ

船のメカニズムや中古艇価格に詳しくない方でも理解しやすいよう、"購入先" "購入の仕方"をまとめてみました。あなたの中古艇選びのご参考になさって下さい。

1.中古艇価格について

 実例をあげてご説明します。 Aさんは知人から新艇時価格900万、14年落ちの海上係留艇を100万という安価で譲受けました。しかし、購入直後、エンジン及びスタンドライブの故障による修理費200万が必要となり、結局その費用を捻出する事が出来ず修理で持ちこんだ業者に30万という捨値で買い取ってもらうしかありませんでした。

海上で使用する船は陸上で使用する車と老朽個所や消耗度でかなりの相違点が見られます。

 まず、艇体部分は波の衝撃によるクラック(ヒビ割れ)。機関部分は過負荷高回転によるオーバーヒート。プロペラやスタンドライブ等の推進機関部の電触(穴アキ)。そして電装部分は塩害による腐食等々、経験のない方にとっては驚く内容となります。
(ここでは艇体、エンジン、艤装品のチェック方法は割愛します。)

  さて、本題であります中古艇価格の表示方法ですが簡単には整備済価格と現状渡し価格とに分類できます。 整備済価格とは、一般的に業者が修理再生を施しこれに利益を上乗せし、ある程度の保証的なものを反映している関係高めの設定となります。 現状渡し価格とは、文字通り現状であるがゆえ、価格表示的には安めの設定となりますが、不具合部分は購入後、買い手側によって修理再生を必要とします。

2.購入先について

中古艇の購入先としては4分類されます。そして、それぞれの特徴は下記の通りです。

■メーカー系列の販売業者
ヤマハ、ヤンマー、日産、スズキ等、業者の多くはメーカーとの間で新艇の専売契約を結んでいる関係、そこで扱う中古艇もおのずと、そのブランドが大多数を占める。 メーカーのメンテナンス講習を定期的に受講し、修理に必要なマニュアルや部品の供給もスムーズで安心感がある。店舗、修理工場等の施設を所有し、価格的には自社所有物件の整備済渡しが基本である為、多少高めの設定となる。
■一般の販売業者
メーカーとの間に特に専売契約はなく、本業が保管業(マリーナ)や修理業であり中古艇販売を副業的に行っている関係、販売量は少ない。最近、民間マリーナでは艇販売と保管料金をセットでバリュー価格として打出していうところがあるので、そこで保管を希望する方にとってのメリットは大きい。
■委託・仲介専門業者
海洋雑誌等でおなじみバブル期の頃から急速に業者数は増えた。業者の多くは自前の展示場や整備工場は持たず主に都市部で国産大型艇や輸入艇をオーナーからの依頼で基本的に現地現状で売りさばく。また修理艤装業務を依頼した場合は関連業者に下請けさす為、見積りに手間取り費用は高額でしかも出来映えに不安感がつきまとう。従って購入する場合は、将来地元でメンテナンスのお世話になる業者を介しての商談をお勧めします。 また、仲介販売の場合、購入後のクレームは前オーナーとの直接交渉となりますのでそれなりのリスクを覚悟する必要があります。
■個人売買
インターネットオークション、海洋雑誌の売りたし買いたし、友人知人からの譲渡と文字通り業者を通さずの個人売買。価格的には中間マージンを支払わない分、一般的にはお買い得となるケースが多いのも事実です。しかし、低価格艇ならイチかバチかの購入も良いでしょうが高額商品ともなると、セミプロ級の査定知識がないと危険な取引となります。そして、運搬方法においても煩わしさが伴い、譲渡時の名義変更には細心の注意が必要となることも付け加えておきます。

以上、中古艇選びの基準は個人の価値観の違いによって様々ですが、使用するロケーション・使用目的・維持管理費等を含めた購入予算等をシュミレーションしながら「買う楽しさと乗る楽しさ」を両立させてみてはいかがでしょうか。

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